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マリア

第14章 虚飾曲



後処理、っていうから、 どんな事務的なことをするのか、と思っていたら、



潤「後ろ向きになって、壁に手をついて。」



言われたとおりにすると、先生に腰を引き寄せられて、後孔に指を挿入される。



「ん……ふっ…」



これは行為の続きではないのだ、と、自分の体に言い聞かせれば言い聞かせるほど自分のナカに蠢く先生の指の動きが気になって、


つい、期待してしまう自分がいた。



潤「何だか今日は申し訳なかったね?」


「あ…いえ…」



背中に先生を感じながら二人で浴槽に浸かった。



潤「…イケなかったんじゃないか、と思って?」


「……っ///!」



急に声を潜め、背後から覆い被さるように抱きしめられる。



真っ赤になりながら、こくり、と頷いた。



潤「…だと思った。」


「あっ!!で、でも、もしかしたら、初めてだったから、その…イク、って感覚が分かんなかったのかも?」


潤「ふふっ。そうは見えなかったけど?」



やっぱり……そう…なんだ。



行為の最中、気持ちいい、って感覚は何度かあった。



でも…






意識を失いそうになるほどの瞬間はなかった。





そう、僕は多分、





イケなかったんだ…。



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