マリア
第20章 奸計曲
雅「でも、俺、そんなカズも嫌いじゃないんだよね?」
と、アゴを持ち上げ顔を近づけてきた。
が、俺は、雅紀の唇を避けるように重なる直前に顔を背けた。
雅「何?恥ずかしいの?それに、どうしたの?顔、真っ青じゃん?震えてるし。もしかして具合でも悪い?」
…コイツは一体誰なんだ?
いつもの雅紀と、全然違う。
怖くて…とにかく怖くて、
雅紀のことをまともに見ることが出来ない。
雅「ね……カズ、ヤらせて?」
「は…?」
間近に迫る雅紀の顔を恐る恐る見た。
雅「何か、いつもと違うカズを見てたら何かヤりたくなっちゃって。」
と、俺の顔を強引に引き寄せキスしてきた。
「んっ……や、やめろ、って?今、そんな気分じゃな…」
拘束されていない、もう片方の手も自由を奪われ、
背中を壁に押し付けられる。
雅「カズにその気がなくても俺がヤりたいの。」
と、雅紀は空いてる方の手をシャツの裾に忍ばせてゆく。
「や……っ…あ…」
直に自身を握られ、体が反応してしまう。
雅「んふ…カズのココ、相変わらず小さくて可愛い。」
「言うな……あっ…。」
悲しいことに、俺のモノは、
上下に扱くその動きに合わせ反応していた。
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