マリア
第24章 鎮魂曲
智「翔くん、もしかして我慢してた?」
智は唇の端から滴り落ちる白濁を真っ赤な舌で掬いとった。
智「今度は翔くんが僕を満足させてくれる番、だね?」
うっすらと笑った智の体を押し倒して下半身を露にさせる。
俺と同じ性を持ちながら、肌のその肌理細やかさと、
腕に残る鮮やかな赤の傷跡に目を奪われる。
智「や……そんな見ないで…」
智は顔を赤らめ、両腕で膝を抱えるようにして体を捩らせた。
「何恥ずかしがってんの?俺に気持ちよくしてもらいたいんだろ?」
智の体をこちらに向かせながら前を覆い隠していた両腕をはがして床に貼りつける。
恥ずかしそうに頷く智の顎を掴み顔を上向かせる。
「悪いけど…俺、まだ、満足してないんだよね?」
智「え……?」
「もっと…もっとエロい智が見たい。」
智「どう…すればいいの?」
戸惑う智をたたみかける。
「そうだな…俺の前で、自分のを慰めてくれたら……」
智「え……?」
「俺とヤれない間、そうやって慰めてたんだろ?」
智「でも……」
「見ててあげるから、やって?」
一計を案じるように視線を逸らせると、体を起こし、俺から少し離れた場所で、
智は僅かに勃ちあがっていた自分のモノを見せつけるように胡座をかいた。
智「んっ……」
そして、茎の根元からカリ首までを、
綺麗な指で扱き始めた。
俺はそんな智の卑猥な姿を目で追う裏でその実、
腕に残った赤い傷跡に釘付けになっていた。
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