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マリア

第24章 鎮魂曲



「キツくない?」



前髪が額に貼りつくほどに汗だくな智の体を抱きしめる。



智「ぅっ…ん…。」



苦痛で顔を歪めながら微笑む智に胸が締め付けられる。



智「しょ……う…動いて?」


「いいの?」


智「ん……」



声を出すのもやっとの智の腰を抱え直し、腰を引き突き上げる。



智「んっ………ぁっ!」


口元を手で押さえながら顎を反らせる。



辛いのか、と思い、動きを中断して覗き込むと、



はあはあと肩で息をする智と目が合った。



智「声……あんまり大きな声が出ちゃうとマズイから…」



ふふふ、と笑った。



そんな智の不意をつき、また、思いきり突き上げる。



何度も突き上げる。



その度に、智は苦しそうな顔をした。



こんな時でさえ見惚れてしまう智の顔、と腕の傷。



智「そんな……見ない…で…」



ついには口元だけでなく、顔全体までも覆い隠してしまう。



「だめ……隠さないで。」



顔を覆い隠す両腕をほどく。



智「いやっ……恥ずかし……っ」



恥じらう智の唇を塞ぐ



「見せてよ…?」



角度を変え、また、その唇を啄む。








「超イヤらしくて、超可愛い智を……」



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