同窓会 SN
第2章 10年ぶりのアイツ1 翔
いや、本当は忘れたことなんか無い。
昔は 自分の気持ちに気付かないふりで 無理に蓋をしていたけど、卒業してからもコイツは 俺の心の中の隅っこの方に住み続け、俺が誰かと付き合ったり誰かを抱いたりするたびに その存在を主張してきたんだ。
「俺のことはもういいの?本当はその人じゃなく、俺を抱きたいんじゃないの?」
って。
だから・・・なんだかんだと自分に理由をつけて、コイツを引きとめ、酔わせて、家まで連れてきてしまった
俺は一体何をしようとしてる・・・?
まさか、俺は本気で今から・・・?
ごくり、と喉が鳴った。