同窓会 SN
第2章 10年ぶりのアイツ1 翔
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俺が自分の部屋から新品の下着を持って戻ってくると、ちょうどバスローブを着た和也が バスルームから出てくるところだった
「早いな、これ、下着。新品だから」
「ありがと・・・あの、悪いな。久しぶりに会ったのに、こんな色々してもらって・・・」
お、まともになってきたぞ、少しは酔いが醒めてきたか?
「いいよ、明日休みだし。ゆっくりしてけよ」
「ん・・・朝一番に帰るよ・・・忙しいんだろ?お前の邪魔したくないからな」
「何言ってんだよ、明日、別に予定無いし、もっとゆっくり話そうぜ。」
「話?話すことなんかあるかな・・・俺達、もう違いすぎるだろ」
「なっ、違わないだろ、別に。俺はあの頃と変わってないし、お前だって・・・。
お前だって・・・。」
そう言いながら 俺は引き寄せられるように和也に近づいて行っていた。