同窓会 SN
第2章 10年ぶりのアイツ1 翔
「?」
和也はきょとんとした顔で ベッドに座って俺を見てる。
濡れた前髪が額に垂れて、さっぱりと小奇麗になった顔が さっきより幼く見える
そうだ、10年前の高校生のときみたいだ。
俺が密かに想ってたあの頃のお前…。
ベッドの真ん中で胡坐をかいていた和也の肩を掴むと、
俺はそっと目を閉じて その唇にキスをした。
舌で唇をこじ開け、歯列を割って奥まで入る。
お前の舌を捕らえ吸う
でも、反応は返ってこなかった。
目を開けると お前はその色素の薄い瞳で俺を捕らえたまま 冷めた表情をしてる。
自分の体温がスッ、と下がったような気がした。