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裏小屋

第3章 山遊びと小屋探索

 怒鳴りちらす勝山に対し、他の三人は、手を叩いて「イエーーィ!」と騒ぐ。

 だいたい、このパターンに入ると、勝山は「まあ、ウケたからええわ」とのってくるが、今回は違った。

「イエーーィとちゃうわ!」

 マジギレしていた。

 まあ、確かに、断りもなく、勝手に人のリュックからソーセージを拝借する方に問題があるわけで、そこは、石柿に罰ゲームを行うということでおさまった。

 さあ、飯だ。2つの飯盒が、火から離され、そのまま置かれている。

 本当は、噴きこぼれ出したら飯盒は逆さまに置かなければならない。

 蓋を開けたら、中蓋が入ったまま。入れても炊けるが、基本、中蓋ははずして炊かなければならない。


 ちなみに中蓋は、米の軽量に使い、すり切り一杯で2合の米がすくえる。また、うつわに使うことも出来る。外蓋は3合の米がすくえ、飯盒1つで、だいたい4号炊ける。

 中蓋は、ご飯を炊くだけなら、まず入れません。

 元々、飯盒は戦時の炊事器具兼食器だったと聞きます。

 敵に火や煙を見せることを極力避けるため、短時間で効率よく調理することを目的に作られ、飯盒の形状も複数個並べて火にかけるとき、火の対流(空気の流れ)を考えた配置法もあるようです。調べたら、そうなんだって。

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