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裏小屋

第3章 山遊びと小屋探索

「よくここがわかったな」と聞くと、高橋は「話し声とカレーの匂いでわかったわ……て、カレー出来てるやん!!」と、ドサッとカレー用の肉を出した。

 しかも、カレー用としてコロコロに切ってあるやつではなく、大きなブロック肉を買ってきた。

 勝山が苦い表情で「これ、800グラムて書いてる」と言った。

「肉を買ってきたんや。重かったわ……」


 バッグの中から、電気シェーバー、ドライヤー、缶詰め、スニーカーに着替えとタオルと、なぜか、カップの味噌汁、お菓子。そして、大きなゴミ袋が出た。

 その中身は、まったくキャンプに行くようなものではなかった。

 しかも、ゴミ袋の中には、溶けた氷が入った小さな袋が数個と、ホルモンも入れた数種類の牛肉、豚肉、鶏肉がドサッと出てきた。

「こんだけあったら、たっぷり食えるやろ」と得意気に言う。

 みんな唖然としている中、口を開いたのは馳谷だ。

「いや、ひろっちゃん……どんだけ買ってきたん?」

「このカレーのやつ込みで、だいたい10キロ」

「10キローーっ!!」


 本編の「小屋」では、5キロと書いてありますが、実際は10キロ買っていた。しかも、この時の高橋のスタイルが、ほぼスギちゃんか、2700の肘を出して踊る方。

 半パンジーンズに、上は白いTシャツにジーンズベスト。

 下はゴム草履だった。

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