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裏小屋

第3章 山遊びと小屋探索

 こうしてる間に、小屋があるかどうか、見に行こうという話が立ち上がった。

 山道にある金網を境に、二手に別れて行くことになり、桝本と勝山が金網の向こう側。高橋、馳谷、石柿は手前を移動。ここから先は本編を見ていただければわかるが、そこはほぼ実話に基づいているので、さらっとなにがあったかを説明すると、桝本は落ち葉がたまり、腐葉土になった地面に部分的に湿ってる場所があることに気がついた。

 金網の向こう側に、しめ縄とお札をつけた太い木を見付けた。

 不気味さを感じながら、遠回りしてきた三人と合流。


 そして、ついに小屋を見付けた。


 この時、高橋は「え、この小屋のことを言うてたん? 俺が来た時からあったぞ」と言い出した。


 この小屋は、桝本と石柿が中学生のころに入っていたクラブ活動、ワンダーフォーゲル部で、ここにキャンプに来た当時から話題にしていた小屋。

 桝本はよく覚えてはいなかったが、石柿は「あ、これや」といい加減そうなことを言っていた。

 小屋を見付けただけでは、終われない。中がどうなっているかが、気になった。

 小さな窓ガラスがあり、そこから勝山が覗きこむ。

 桝本は反対側から覗く。

 ふと、一瞬だが、向こう側に見える勝山の後ろにもう一人いるように見えた。

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