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裏小屋

第3章 山遊びと小屋探索

 金網と小屋とはけっこう離れており、外側にいる三人の顔が見えたとなれば、とても不自然に思えた。

 勝山にも聞いては見たが、誰もいなかったという。

 ここで、本編の「小屋」では、中に桝本が入り、井戸を見てる間に気が付けば15分ほど時間が経過したとありましたが……

 実際は、入って井戸を確かめるまでに15分かかりました。それが事実。

 ですが、小屋の中は本当に薄気味悪く、井戸からとんでもない威圧感を感じて、覗きこむ勇気が出なかった。

 そして、中を見ると、今度は逆に引きずりこまれそうな感覚になり、急いで外に出れば、誰もいなかった。

 なぜ、誰もいなかったか……そこは、本編の小屋を見ていただきたい。


 数分後、元のベースに戻ったのは、桝本、勝山、石柿の三人。


 高橋と馳谷は、山を下りて、バスに乗り、駅前のスーパーまでソフトドリンクを買い込んでいた。


 二人が戻ってくる間、桝本は、あるものを作っていた。

 大きめな石をCの字に組み、その上に網を乗せ、そこに、塩をまぶして天日干しした肉を乗せた。まだ、それほど干せてはいなかったが、なんとかなるだろうという考えで、今度は木くずを集めた。

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