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裏小屋

第3章 山遊びと小屋探索

 実は焼き肉の時にあることがありまして……それは、箸が無かったことです。

 馳谷に割り箸を頼んでいたのですが「すまん、家に割り箸がなかったんや」て、なぜ買ってこない。

 いや、出前とったりやら弁当買ったりやらした時、家の箸を使って、割り箸が余るとかよくあるが、それを持ってこいとは言っとらん!

 なぜ、スーパーまで行ったのに買わなかったのだ!

 しょうがないので、全員プラスチックフォークで食うはめになった。

 だが、肉をひっくり返しすのは、フォークでやると溶ける場合があるため、アウトドアナイフを持っていた桝本が、それに付いている金属製のフォークでひっくり返す。

 石柿は、2本ほど溶かしてましたが……。

 やがて、使いにくいとのことで、端に生えていたクマザザのわりかし、固そうな枝を切り、箸として使ったが、馳谷は……


「なんか、これ、真っ直ぐやないから、食べづらいわ」

 お前が忘れるからじゃボケッ!

 箸さえあれば、みんな楽に食えるんじゃい!!

 ほんで、とりあえず飯は炊いたけど、肉の多さに誰も飯を食わへん!

 白いご飯に、タレを絡ませた肉をのせて、食うたれやっ!!

 みんな、野菜も食え!

 キャベツ、しいたけ、たまねぎ、ししとうを用意したのに、食えや!


 てな感じの焼き肉天国だった。

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