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裏小屋

第3章 山遊びと小屋探索

 肉の量と比べて、野菜が追い付いていなかったため、野菜と水分をとるつもりで、桝本が先に食った。

「あ、うめぇ……これくらいなら、まだ食えるわ」

 女性でいう別腹が発生。

 花火で遊びながらのスイカ、山の中で、夏を楽しんでいた。


「あっ!!」と勝山が声を上げる。

「どうした、かっちゃん」と馳谷。

「そうや、石柿に俺の魚肉ソーセージを無断で使った罰ゲームさせないかん!」

 まだ、根に持ってたのか?

 石柿は嫌そうな表情を浮かべ「えええ~、もういいやん……なんで罰受けないかんの」と嘆きながら花火を持つ。

「そりゃ、そうやん。一声かけるんやったらまだしも、勝手に人のリュックあさって、ソーセージパクって使ってんやから」

 勝山の口調が変わってきた。徐々にムカムカしてきているのが、わかる。

 石柿も反論。

「だって、あれは、ひろっちゃんが、遅れてきたからなんちゃうの。もっと早く来てたらお肉使えてたし」とまさかの、高橋になすりつけ。

 すると、高橋。

「よう言うわ、前日にカレー肉頼んだのお前やないか。俺は、夕飯の焼き肉の肉を、任せとけと言うたんや。カレー班のお前が、肉も用意するもんちゃうの」

 だが、石柿はすぐにこう言った。

「まっすんが、カレーをもっと遅く作ってたらよかったんちゃうん」

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