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裏小屋

第5章 逃げる

 メンバーそれぞれに、焦りが出始め、ちょっとしたことでもイライラしつつあった。

 先頭に立つ石柿に対し、勝山や馳谷が責め立てる。

 だが、ここは深夜の山道。明かりも少なく、雨風が打ち付けてくる中で、冷静かつ足早に進むことは、困難というもの。

 足元を照らしながら進む石柿は、全員が無事に歩ける場所を確かめながら歩いていた。

 だが、ここで、おかしな場所にたどり着き、ある現象に悩まされる。

 ここは、申し訳ないが、本編で確認していただきたい。かなりガチな話であるから……。

 だが、ここで1つだけ、真実を語るならば、高橋の背後に、しつこく白いモヤが付きまとっていたことである。

 この点をかなりオーバーに表現させてもらっている。

 ぜひ、そちらを本編、だいたい65ページあたりから読んでいただきたい。

 やがて、五人は、勢い強くなった濁流の川に足を止められる。

 ここを渡らなければ、山を出る事が出来ない。

 後ろからは異様な気が追い掛けてくるような気がした。

 体は、レインコートを着ているにも関わらず、雨で体が濡れてくる。

 石柿と勝山に関しては、無理に木の枝の中を通ったため、レインコートがズタズタになり、少しでも雨避けにするため、ゴミ袋に穴を開けて、かぶっていた。

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