蜘蛛♠
第3章 アルバイト
サザエさん【第6話】
場面は変わる。
今からおよそ2時間前。
3月10日(金)19:30
男は寒空の中、必死でインターフォンを押した。
寒さなど関係ないと言わんばかりに夢中でインターフォンを押し続ける。
額からは米粒状の汗が今にも垂れ落ちそうに滲み出ていた。
「くそっ!!!!なんで出てこないんだよもう~~!!!いるんだろ恭介!!!事件だよっ!!!早く出てきてくれぇぇ!!!!」
アパートの玄関腰で嘆くこの男。
名前は坂本直樹。
歳は35歳。
ごくごく一般的な男性…と言いたい所だが若干普通の人間とは違う世界観を持っている。
「あぁ~~!!!もぅ~!!!電気ついてるじゃん‼なんでこんな時に~!!!いるんだろ恭介~!!!?」
坂本はドアを叩き出した。
するとドアが開いた。
「あれっ?坂本さんじゃないっすかぁ。どうしたんすか急に?」
身長180センチは余裕であるだろう男が髪をかきむしりながら顔を出した。
「恭介~!!!いや~事件なんだよ‼マジで事件なんだよ‼ちょっと中入れろ‼」
そう言って坂本は、玄関ドアを無理矢理開け、家の中へと侵入した。
「ちょっ!!!!坂本さんっ!!!ダメっす今!!!!」
坂本の後を追いかける大男。
名前は泉川恭介。
歳は34歳、身長183センチの、女なら誰もが振り向くような超絶イケメン男だ。
「うおっ!!!相変わらず部屋広いな~!!彼女は!??まだ一緒に住まないの~?」
言いながら部屋を物色しはじめる坂本。
つい最近できた彼女の影響なのか、物は綺麗に整頓され、チリ一つ落ちていない。
家賃8万円の2LDk。
一人で住むにはもったいない。
「ってか来るなら来るって言って下さいよ~!!!今、ちょうど彼女と………」
恭介の言葉を無視し、坂本は閉まっていた寝室のドアを開けた。
毛布にくるまる髪の綺麗な女性。
肩だけが色っぽく露出され、こちら側に背を向けている。
物音に気付いた女性が振り返り、坂本と視線が合わさった。
「えっ……………誰……?キャーーーー!!!!!!!」
悲鳴をあげる女性。
「えっ……うそっ……!えっ?えっ?俺!!??」
動揺する坂本の腕を恭介は引っ張りドアを閉めた。
場面は変わる。
今からおよそ2時間前。
3月10日(金)19:30
男は寒空の中、必死でインターフォンを押した。
寒さなど関係ないと言わんばかりに夢中でインターフォンを押し続ける。
額からは米粒状の汗が今にも垂れ落ちそうに滲み出ていた。
「くそっ!!!!なんで出てこないんだよもう~~!!!いるんだろ恭介!!!事件だよっ!!!早く出てきてくれぇぇ!!!!」
アパートの玄関腰で嘆くこの男。
名前は坂本直樹。
歳は35歳。
ごくごく一般的な男性…と言いたい所だが若干普通の人間とは違う世界観を持っている。
「あぁ~~!!!もぅ~!!!電気ついてるじゃん‼なんでこんな時に~!!!いるんだろ恭介~!!!?」
坂本はドアを叩き出した。
するとドアが開いた。
「あれっ?坂本さんじゃないっすかぁ。どうしたんすか急に?」
身長180センチは余裕であるだろう男が髪をかきむしりながら顔を出した。
「恭介~!!!いや~事件なんだよ‼マジで事件なんだよ‼ちょっと中入れろ‼」
そう言って坂本は、玄関ドアを無理矢理開け、家の中へと侵入した。
「ちょっ!!!!坂本さんっ!!!ダメっす今!!!!」
坂本の後を追いかける大男。
名前は泉川恭介。
歳は34歳、身長183センチの、女なら誰もが振り向くような超絶イケメン男だ。
「うおっ!!!相変わらず部屋広いな~!!彼女は!??まだ一緒に住まないの~?」
言いながら部屋を物色しはじめる坂本。
つい最近できた彼女の影響なのか、物は綺麗に整頓され、チリ一つ落ちていない。
家賃8万円の2LDk。
一人で住むにはもったいない。
「ってか来るなら来るって言って下さいよ~!!!今、ちょうど彼女と………」
恭介の言葉を無視し、坂本は閉まっていた寝室のドアを開けた。
毛布にくるまる髪の綺麗な女性。
肩だけが色っぽく露出され、こちら側に背を向けている。
物音に気付いた女性が振り返り、坂本と視線が合わさった。
「えっ……………誰……?キャーーーー!!!!!!!」
悲鳴をあげる女性。
「えっ……うそっ……!えっ?えっ?俺!!??」
動揺する坂本の腕を恭介は引っ張りドアを閉めた。