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蜘蛛♠

第1章 幻影旅団

とまぁ、大体の流れはこんな感じかな!!

どうだい?
なかなかスリルあると思うんだ!

もちろん俺らも全国に顔が出回るのはまずい。
お面を2つとビデオカメラを用意しといてね♪

もう、 賽は投げられた。
後には引けないぜ!!!

ではでは、また近くなったら連絡するよ‼


PS.
この手紙は読んだら必ず燃やすかシュレッダーにかける事。】


関口と川澄の付き合いはそこそこ長い。
だからこそ分かる川澄の心理………。

そして欲望……。

普通に2対2で飲み会をして4人でセックスをする事は可能だ。
だがそれでは今の二人にはそれほどの興奮は得られない。

ならばリスクを背負って、より多くのアドレナリンを放出できるやり方を選ぶ。

それが二人の築きあげた「幻影旅団」なのだ。

「あぁ……………やっぱしいいよ団長♥君は最高だ………♠ずっと………ずっと近くにいた甲斐があった………♦」

手紙の内容を思い出してか関口の口調が突然変わった。

関口和也という男は特殊な人間だった。

希にみる 解離性同一性障害、いわゆる「多重人格者」 だった。

関口の中には12人の人格が存在する。
それは本人の意思には関係なく突発的に現れてしまう。

日常生活を送るのに非常に困難だが関口はこれをプラスに変える事に成功した。


それこそが関口和也の能力。

『ドッキリペルソナー』

現れた人格により言動、性格は変わってしまうが、同時に操れる能力も変わる。

多種多様な戦術を扱える。
これは戦闘においては大きなメリットになりえる。

唯一の欠点は自分で人格を操作できないこと。

そして、現在関口に現れている人格は12人の人格の中でも最も凶悪で冷徹。そして最強の強さを誇る人格。

通称『ヒソカ・セキグチ』と言われる人格だった。

「フフフフ❤団長……………♠ついに来たよこの時が♣そう………………君が僕に殺される時がね……………♦」

関口は川澄にずっと嘘をつき続けてきた事がある。

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