テキストサイズ

蜘蛛♠

第1章 幻影旅団

第3話


この日、関口はヤマダ電気であるものを探していた。
目的はビデオカメラ。
土曜日ということもあってかそれなりに人は多いようだ。

それらの人々を無視し、関口はビデオカメラを物色しはじめた。


川澄から「幻影旅団」仕事の話を持ちかけられてからちょうど一週間の時が経った。

そんな中、先日一通の手紙が届いた。
送り主は団長、川澄からだった。

内容はこうだ。


【ヤッホー‼グッチ君ごきげんよう!
先週はいきなし押し掛けてごめんよ♪

状況が進展したので報告するね!!
実はS子ちゃんの方からお誘いがきたんだよ
こんなLINEが送られて来たんだ。

「今度うちで一緒に飲まない?友達も一緒なんだけど、久々に顔見たいな!」

だとさ

という訳で今回のミッションを報告します。

決行日は2週間後の3月10日(金)、21:00より行う。
場所はS子の家だ。

久々の大仕事になるから覚悟してね。


では発表する!!


まず、俺とグッチでS子の家に向かう。

グッチは俺の車の中でしばらく待機。

俺だけS子の家に入りS子とS子の友達の3人で飲み会を始める。

頃合いを見計らって王様ゲームを始める。

エッチな方向に持っていき二人に目隠しをさせる。

俺がグッチにLINEで合図を送るからグッチは部屋に侵入する。
(カギは俺が家の中から開ける。)

ここからが重要だよグッチ君!
この時にグッチはビデオカメラを持参していなければならない。
何故なら、これから行われる行為を全国に生中継するからだ。
ニコ生中継とかいうのがあるんでしょ?
それも配信の仕方を調べといてくれ‼
それと、もちろんグッチは声をいっさい出してはいけないよ。
S子達にグッチの存在をばれないように行うんだからね!
動画配信中は声さえ出さなければグッチの好きなように行動していいよ♪
君の好きなように縛るもよし!叩くもよし!
俺はそれを見て楽しむからさ♪
まぁ、能力は盗みたいから途中で参戦するけどね!

ストーリーメニュー

TOPTOPへ