テキストサイズ

好き心少なからず

第1章 クラス委員~新田×二階堂~

「私が新田くんを好きだったら、嬉しい?」

僕の気持ちを見透かしてるような内容に、慌てて否定した。

「そんな訳ないだろ!?」

すると、二階堂さんが不満げに口を尖らせた。

「それはどっちの意味?」

どっち?

「嬉しくないの?それとも、私が新田くんを好きな訳ないって事?」

それはもちろん…からかってるだけ、なんだろ?

眉を寄せると、二階堂さんは悲しそうに微笑んだ。

「ねぇ。私が副委員長になった理由、分かる?」

……?

突然の質問に、何も答えられない。

そんなの、聞いたこと無いし…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ