テキストサイズ

好き心少なからず

第1章 クラス委員~新田×二階堂~

すると、二階堂さんはにっこりと微笑むと

「じゃ、それは宿題ね」

そしてペンケースを手に取ると、机の上を片付け始めた。

…はい!?

呆然と二階堂さんを見ていると、記入し終わったA4用紙をピラピラ振って

「書類、生徒会に提出しておくから。お疲れ様でした」

鞄に荷物を詰め終わる。

「ちょ…二階堂さ…」

慌てて呼び止めても、教室を出て行こうとして…

「…絢音!」

「なぁに?」

やっと振り返り、僕を見る。

その表情に…

「…お疲れ様でした」

それしか言えない。

それくらい、心臓がドクンとした。


【おしまい】

ストーリーメニュー

TOPTOPへ