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好き心少なからず

第1章 クラス委員~新田×二階堂~

二年生になり、役員決めでクラス委員になった。

ま、それはいい。

どっちにしても何かの役には当たるんだ。

だけど、問題なのは…

「ねぇねぇ、新田くん。この用紙なんだけど」

A4用紙をピラピラと振って訊ねる、この人。

二階堂絢音(にかいどう あやね)。

僕と同じ二年A組の副委員長だ。

「それがどうかした?」

「提出期限、今日までだって」

は!?

「嘘だろ!?」

「うん、嘘」

慌てた僕の反応を見て、クスクスと笑っている。

…何なんだよ!!

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