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好き心少なからず

第3章 ちゃんと言うから~宇野×入江~

三時限目が終わって、休み時間に声をかけられた。

「宇野くん、ちょっといい?」

振り向かなくても声で分かる。

入江希美(いりえ のぞみ)だ。

「何?」

声をかけられて、心臓がドキドキしてる。

だけど、それを悟られないように、ポーカーフェイスを決め込んだ。

「話したい事があるの」

「何だよ?」

気になる。

わざわざそんな前置きしてまで言いたい話って、何だよ!?

「昼休みに屋上に来てくれない?」

「いいけど…」

屋上?

今話せないのか?

何か、まるでそれって…

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