テキストサイズ

好き心少なからず

第3章 ちゃんと言うから~宇野×入江~

俺の承諾をとると、入江は力が抜けたみたいにへらっと笑って

「じゃ、お願いね」

そう言って、自分の席に戻っていった。

え…っと。これって何だよ!?

このシチュエーション…

もしかして、告ったりしてくれる?

入江の後ろ姿を見ながら、自分の考えに突っ込みを入れた。

えー、まさかぁ。

いくらなんでもそれはないだろ?

自分の願望が入りすぎだ。

四時限目の物理の授業が始まる。

だけど頭の中は授業よりも、斜め前に座る入江が気になって仕方ない。

もし告られたら。

何の迷いもなくOKするのにな…。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ