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好き心少なからず

第16章 近付きたい~曽根崎×速水~

「速水って、小説読みながらいつもそんなこと考えてんのか?」

だからいつも本に没頭出来るのか?

速水は首を傾げると

「変かな?」

「変って言うか…」

普通じゃない…かな?

「そういう事考えるくらい、その本、面白くないのか?」

本の内容に引き込まれてないから、余計な部分に目が行ってるのかもしれない。

そう考えて聞いたのに、速水は首を横に振った。

「そんな事ないよ!?面白いから読んでるし、それに…」

それに?

言いかけて、急に口ごもった速水に不自然さを感じた。

「何だよ」

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