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好き心少なからず

第28章 球技大会2(八神)

絢音の問いかけに、胸がドクンと音をたてた。

応援に行きたいんじゃない。

私が行きたいのは…

「テニス…かな」

先生が審判やるって言ってたから。

審判やってる先生を見に行きたい。

自分の考えに笑みをこぼすと、絢音が困ったように眉を寄せた。

「テニス…まさか、宇野くん?」

「まさか!」

即座に否定する。

だって…のぞみんを見てれば分かる。

のぞみんが宇野くんを好きなんだって。

「じゃあ、誰?」

絢音の追求に、思わず言葉に詰まる。

誰って…

テニスに出てるのって、誰だっけ?

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