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好き心少なからず

第28章 球技大会2(八神)

わざと意地悪に聞いたのに、絢音は焦るわけでもなく、素直に頷いた。

その態度に、こっちの方が焦ってしまう。

「何で?」

「だって…どんな反応するのか聞きたかったから」

「はあ…」

嬉しそうに笑う絢音に、苦笑いを浮かべた。

こういうのも『ノロケ』って言うのかな?

あの時の委員長、結構追い詰められてた気もするけど。

絢音は、そういうのが好きなのかもなぁ…。

だとしたら…

心の中で、手を合わせた。

委員長、頑張れ!

彼の行く末を案じていると

「それで?輝穂は、どこへ応援に行きたいの?」

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