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好き心少なからず

第6章 読書タイム~栗原×速水~

俺の家から学校まで、バスで30分かかる。

まださほどの乗客を乗せていない段階で乗り込む事が出来るから、だいたい朝は座って行けるんだ。

さて、と。

鞄から本を取り出すとパラパラとめくり、昨日読んだページを開いた。

通学のこの時間が、俺の読書タイムだ。

昔から車には強くて、本を読んでもスマホでゲームをしても酔ったことがない。

本の世界に浸って、たまにバスの車内の人たちを眺めるのが好きだったりする。

本を読み始め、しばらくするとバス停が近づいたらしく、ゆっくりと減速した。

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