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好き心少なからず

第6章 読書タイム~栗原×速水~

外の風景を眺めて、俺はある事に気付いた。

あ。このバス停。

期待に高鳴る胸を抑えて、乗車してくる人達を確認すると…

あ。乗ってきた。

目当ての人を見つけて、頬が緩んだ。

ショートボブの髪型。

さらりと髪がなびいて、耳がちらりと現れ…

そんな姿に、テンションが上がった。

やった。今日も会えた。

俺の通学の楽しみ、その2。

同じ時間のバスに乗ってくる、この人の姿が見られる事。

同じ学校の制服を着ている。

だけど、同じ学年では見たことがない。

多分、一つ年上なんだと予想してる。

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