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好き心少なからず

第39章 実験~岸田×八神~

しかめっ面の柳瀬を、加納がなだめている。

全く…いつも通りとはいえ、この二人は飽きもせずによく言い合いをする。

言い合えるってことは、お互いを認めてる証拠だと思うんだが…

「じゃあ私、器具準備ですね」

輝穂が柳瀬に確認をとって、それぞれの役割が決まった。

自然と、器具準備をする輝穂について回る形になってしまう。

「先生、アルコールランプって、これ使ってもいいですか?」

棚に並んでいるアルコールランプの、一番手前にあるものを指さして聞く輝穂に

「そっちは中身少ないからこっち使え」

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