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好き心少なからず

第39章 実験~岸田×八神~

その奥から七割がた液が補充してあるものを出した。

輝穂にそれを渡して、別の棚からアルミホイルを取り出す。

「で、これを巻く」

「巻く?」

輝穂は意外そうな顔をして、俺とアルミホイルを見比べる。

「アルコールランプに?」

輝穂が不思議そうにしてるのは分かる。

それで燃焼率が良くなるとかの理由じゃないからだ。

「この実験やると、砂糖でベッタベタになるんだよ」

「じゃあ…先生が片付けやすいように?」

「ま、そうだな」

頷いて笑ってみせると、輝穂はあきれたようにため息をついて…ククッと笑った。

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