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好き心少なからず

第39章 実験~岸田×八神~

加納の呼び掛けに、輝穂はすくっと立ち上がった。

「うん。行ってくる…」

顔を伏せたまま、急ぎ足で教室を出ていった。

「え?輝穂!?ついていこうか?」

加納の呼び掛けにも足を停めなくて…

「輝穂、どうしたんだろ」

出ていった先を見ながら、加納は首を傾げた。

「ちょっと切っただけだから一人で平気なんだろ?」

そう言って、バンドエイドを取りに準備室へ向かう。

机の引き出しを漁ったけど、あるはずのバンドエイドがなかなか見つからない。

「くっそ…どこだ!?」

『普段から片付けないからですよ?』

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