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好き心少なからず

第40章 キスしたい~梶×宮下~

「ひっちゃかめっちゃか…」

確かに部屋の惨状を表すのに、その例えはいい得て妙だった。

「うん、ひどいでしょ?ごめんね、散らかってて」

「いや、いいけど…」

むしろ、そういう状況の時にのんきに遊びに来たこっちが悪いような気にすらなってくる。

「片付け、手伝おうか?」

「え?いいよ!!」

「でも…」

こういう片付けって、人手があった方が早く済むだろ?

そう思っての申し出だったのに、花夏は首を横に振った。

「いいの。好きでやってるんだから」

そう言われたらそれ以上踏み込めなくて…

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