テキストサイズ

好き心少なからず

第40章 キスしたい~梶×宮下~

実は花夏の家に入るのは初めてだ。

玄関で靴を脱ぎ…

「すごいな」

玄関に積まれた靴用の箱の数に驚いた。

「あ、冬用と夏用の靴を入れ替えてたの」

「何?家族分?」

「そうそう」

急かされるように家に上がり、二階にある(らしい)花夏の部屋まで案内される。

その途中も、部屋の中に段ボールが点在していて…

「お母さんが凝り性でさ、季節に合わせてインテリア変えるのよ」

俺の視線で察知したのか、花夏がさも迷惑だと言わんばかりの顔をした。

「おかげで今くらいの時期は家の中がひっちゃかめっちゃかなんだ」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ