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好き心少なからず

第40章 キスしたい~梶×宮下~

居間らしき部屋の中の、生活感たっぷりの存在。

姿を見ていないのに、家族の気配を感じてしまう。

…全く。花夏も花夏だ。

片付けしてるんなら、わざわざ家に呼ばなくても…他の場所で良かったのに。

今、ここにいない花夏に苛立ちをぶつけてみる。

だからと言って、何かが変わる訳でもなく…

あれ?

片付けしてるってわりには…静かだよな…

辺りはしんとして、物音もしない。

片付けなんかしてれば、何かかんか物音や人の話し声がしそうなのに。

「ごめーん!!遅くなっちゃった」

俺の考えを引き裂いて、グラスと500mlのペットボトルのジュースを持って、花夏が戻ってきた。

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