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好き心少なからず

第40章 キスしたい~梶×宮下~

「冷蔵庫入ってなくて!グラスに氷入れてきたから」

そう言って、グラスにりんごジュースを注ぎ入れる。

「ぬるかったらごめん」

「いや、そんなのはいいけど…」

濃縮還元の100%ジュースは、思っていたよりも甘酸っぱい。

そういえば、最近果汁系のジュースって飲んでない気がする。

そのせいか、妙な違和感ばかりを感じて…落ち着かない。

違和感…

まだ静かなままなのも、違和感の1つだ。

「そういや…お母さんは?」

「ん?仕事」

「仕事って…あの状態で?」

一階の状態を思い返して言うと、花夏はケタケタ笑いだした。

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