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好き心少なからず

第40章 キスしたい~梶×宮下~

「こないだ、自分のじゃ無かったから弾きにくかったんだよ」

花夏が貸してくれたギター、手入れはされていた。

だけど、やっぱり弾きこんだこのギターが俺には一番で…

せっかくなら、これで花夏と合わせたい。

前の時にそう思ったから、迷わず持ってきたのに、花夏は眉を寄せた。

「ねぇ、まさか演奏するつもり?」

え?

「…じゃないのか?」

てっきりまたセッションするんだと思ってたのに…

ポカンと花夏を見れば

「…じゃなかったら?」

俺の言葉に被せるように、問いに問いで返してきた。

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