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好き心少なからず

第40章 キスしたい~梶×宮下~

「そっか。そうだよね。そう見えるよね」

笑いながらそう呟き…咳払いを1つすると

「なかなか片付かなくて。もう慣れちゃった」

そしてへへっと笑う。

その顔に、俺は毒気を抜かれた。

「はぁ…」

ぽかんと花夏を見れば、花夏は小首を傾げて

「所で、さ」

つい、と俺の背後を指差す。

「リューセー、何持ってきたの!?」

「は?ギターに決まってんだろ?」

俺の持ち物はソフトカバーのギターケースだけだ。

だから花夏が指差すものはこれしかない。

すると花夏は目を丸くした。

「何で!?」

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