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好き心少なからず

第41章 思い出~香澄×田口~

言わなければよかった。

思わずため息が出る。

すると

「どうしたどうしたー?」

陽葵がニタニタ笑いながら顔を覗き込んでくる。

「なんでもないよ!……あれ?」

陽葵の追及をかわそうと目線を前に向けると、グラウンドの端を走っている集団が目についた。

ジャージ姿。

だけど、やけに綺麗で目につく。

あ。綺麗って色とかの事じゃない。

黒地のジャージの背面に、部活の統一ロゴがプリントされてる。

ロゴはスカイブルー。

筆記体で書かれているデザインだから、普通…ってより、ちょっと地味めだし。

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