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好き心少なからず

第41章 思い出~香澄×田口~

「そっか。そうだよねー」

陽葵は分かったように頷いてる。

テニス、嫌いじゃない。

嫌いなら中学で3年間も続かなかった。

だけど…

ここでテニス部入ったら、絶対恭博と関わっちゃう。

出来る限り、交流は持たないようにしよう!

そう心に決めていた…のに。

球技大会の日。

同級生らしき女の子と話をしている恭博を見たら…

私、ここにいるんだよ!?

気付いてもらいたくて仕方なかった。

それであんな…嫌味みたいな事を言ってしまった。

あの時の事を思い出すと、軽く自己嫌悪に陥れる。

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