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光の道

第2章 1号館



<内村瞳の好きな食べ物は?>

私は、ずっとうつ向いたままだった。

<赤、りんご>
<青、イチゴ>
<黄、ぶどう>


(もしかして、私がフラれたって話したときも、本当は心の中で笑っていた…?)

私は、怒りに震えてきた。

(そう言えば、私が教室で孤立したとき瞳は見てみぬフリをしていた)

なんで、あの時一緒にいてくれなかったのか。
結局は瞳は自分を守りたかっただけなんだ。


そう考えたら助ける気も失せてきた気がした。


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