
光の道
第4章 3号館
私達は、やっと固まっていた足を動かしてはりつけにされている4人のところへ一歩一歩近づいた。
『……、』
「…。」
近づくにつれて釘に刺されている部分がよりいっそう痛々しくて、下を向いたまま近づいた。
私は、右の方の田瀬ひかりと佐原庄二のところへ。
佐藤くんは、石川真弓と寺島雅也のところへ向かった。
私は勇気を出して、はりつけにされているのを見た。
田瀬ひかりに刺されている釘は普通にみんなが知っている釘ではなく、太くて長い、とても大きな釘だった。
『これは…。どうやって抜けば?』
(普通の釘なら何か使って、テコみたいにすれば抜けるのに…。)
私は、うーん…。と考えて周りを見渡した。
