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光の道

第4章 3号館



『?!』

私はビックリ心臓が勢いよく跳び跳ねた。

田瀬ひかりがいきなり起きて叫び出したのだ。


「痛い痛いッ!だ、誰か!助けてッ!ぃやぁああッ!」

田瀬ひかりは、体を激しく動かしてもがく。

私は、唖然として動けない。

「た、助けてッ!痛いよッ!ぁぁあ゛あ」

サラサラだった肩までの髪は、ぐちゃぐちゃで、涙と鼻水とヨダレが溢れ出して、もはや普段の田瀬ひかりでは無くなっていた。


その時、ハッとした。

釘の刺されている部分から血が溢れ出してきていた。



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