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光の道

第4章 3号館




『ぁ…、あぁッ!』

私は、自然と後ろにさがって、足に力が入らなくなり、尻餅をついた。


その光景はすさまじかった。
とても見れたものではなかった。

泣き叫ぶ田瀬ひかり。
打ち付けられた部分からは、血が溢れ出して、下に垂れていた。

見れたものではないはずなのに、目が離せなかった。

見たくないと目をそらしたくても、何故か動けなくて、目を見開いて見ていることしか出来なかった。


その時、田瀬ひかりをとらえて離さなかった私の瞳は、覆い被されたものによって遮られた。

『?!』

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