
光の道
第4章 3号館
佐藤くんの表情は覗き込んでもよく分からなかった。
そして、寺島くんを見た。
『…?』
寺島くんは、少し苦い顔をして目を瞑っていた。
口からは血がながれていて。
顔は真っ青していて、手もぐったりと垂れていた。
そこで、様子がおかしいことに気づいた。
『…ッ!』
私は、寺島くんの顔に手をあてた。
『つ、つめたい!?』
それから手、首を触っても凄く冷えきっていた。
息は……、
してなかった。
『ぇ、寺島くん?!嘘でしょ?!』
私は、寺島くんを揺すった。
だが、ぐったりとしたまま動かなかった。
