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天然な君

第1章 生意気な君

話をしている二人に加わるようにして、椅子に座りなんとなくコップを掴み飲んだ。
、、、ここから僕の記憶はない。
その後は、朔さんによるとどうやら奈央がここまで運んできたようだった。
それなら礼を言わないと。と、携帯を取りに行こうとすると手を掴まれた。
朔「礼なんかしなくていい。」
いやいや。
悠「…朔さん、運んでもらったならお礼はしないと。」
そう返すと、拗ねたような目が僕をとらえた。

朔「…悠をここに運んでもらった時、ちょうど友達と玄関で会った。素直に礼を言ったら、友達は『悠、可愛いですよね。大切なものはしっかり守らなきゃとられちゃいますよ?』…って宣戦布告された。」
…え?
茫然とする僕をぎゅっと抱きしめて、首に顔をうめてぐりぐりしてくる朔さん。

奈央のことも考えたが、それより今日の夜朔さんの機嫌を取ることが最優先だった。

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