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天然な君

第1章 生意気な君

哲「学年で2位とか本当悔しいよな!!奈央もそう思わねぇ?」
心からそう言っているようで、気持ちを共有するように隣に座っている奈央に声をかける。
奈央「まぁね。でも、2位以下じゃなくて良かったね。」
周りよりも少し大人びた奈央はそんな考えを口にした。
悠「…確かに、1位もいいけど2位でも十分な気がするね。」
そんな僕に微笑む奈央。

哲「そうかぁ~!?…まぁ、来年は1位とればいいんだよなっ!!!」
そう言って明るく笑った。
しばらく話を続けていると、奈央がトイレに立った。
哲と二人で見送ると、哲が何かを企んでいる顔をした。
気になったけど、僕も奈央の後にトイレに行こうと思っていたので、奈央が手を洗っている音を合図にトイレに入った。

戻ってくると、先ほどと変わらない二人がいてさっきのは思い違いだったのかと思った。

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