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　ラックワードの出現により周りがざわめきだす。
　英雄はどこにいても目立つ存在、皆がラックワードに注目をしている。　

「そろそろ船に戻るとしよう、アリサたちはどこに行くつもりなのか？」

「試練の塔ですよラックワード様。しかし今日の船は終わってしまいましてね」

　人の良さそうな船員は、自分のせいでもないのに申し訳なさそうに答えた。

「それなら連れて行ってやろうか？」

「えっ、いいんですか！？」

　嬉しそうに、ヨシヒロは声を上げた。
　試練の塔に行きたいためではない、軍艦ルークスに乗れるからだ。