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マジカル☆ステッキ

第1章 プロローグ



 まさにヨシヒロはアリサの鼻先に吊るされた勇者だった。

 しかし、アリサは考える。
 何事においても、まずは弱音を吐くヨシヒロの性格を考えれば、苦労するのは目に見えている。

 わかっていても頼りが彼しか居ないのも事実。


「…………ヨシヒロ。そこまで言うならアンタわたしに全てを捧げる覚悟がある?」


 アリサは妥協し、覚悟を決める。
 しかし、ヨシヒロこそがアリサの野望を叶える人物であったことをまだ気づいてない。


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