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「ボクは……アリサと一緒にいてもいいの？」

　ヨシヒロの不安はそこにあった。
　アリサとラックワードが知り合いである理由などわかるわけもなく、しかし英雄と呼ばれる者とかる口を叩き、それを聞き流せるほどの関係。

　その事実を語りたくないと言うアリサ。

　アリサの目的が魔王退治であることは、ヨシヒロにもわかっている。

　わからないからこそ、ヨシヒロは自分が足手まといになるんじゃないかと不安になったのだ。
　いつか、アリサは自分を見捨てるのではと。