マジカル☆ステッキ
第5章 軍艦ルークス
「素直に必要だって言ってやれよ。男は惚れた女のためなら命だってはれるさ」
────存在がチート並みのアンタとは違う。
勇者でなくとも、国家魔王討伐団のリーダーを任せられてるラックワードとでは比べようがない。
「いいんです、ラックワードさん。ボクが……ボクが望めばアリサは一緒に居てくれるんだよね」
アリサは、ゆっくりと頷いた。
ヨシヒロならそう言ってくれると、心の何処かで思っていた。それと同じくらいに、無理だというかもしれないとも感じていた。
どちらを選択してもヨシヒロらしい。