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　────そっか。
　わたし……怖かったんだ。

　心の迷いが溶けてゆく。
　まるでヨシヒロの魔法にかかったように。

「後悔するのはヨシヒロの方かもよ」

　真実を話せばヨシヒロは、自分から離れてしまう。
　それが、わかっているから言えなかったんだと。

「わたし……ヨシヒロとは違う」

　でも、今なら言える。
　おそらく、今言えなかったら今後言うこともない。

「人間じゃないの」